緊張

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あたしは雅。 すっごく好きな人がいるの。 一緒にダンスを教えている哲也先輩。 2つ年上で かっこよくて 人気者。 憧れが好きに変わったの。 今日は二人でダンスの 振り付けを考えてた。 哲也『あー疲れた。もうこんな時間?やってらんねぇ~』 先輩はちょっと粗っぽいとこがあるんだけど そこもかっこいい! とか思ってたら… 哲也『おい、なにボーッとしてんだよ。』 雅『ごめんなさい…。だって…』 哲也『なんだよ?なんか言いたいことあるなら言えよ。』 雅『なんでもないです…』 だって言えないし… 好きって言えないよ…。 哲也『今日はこの辺にして帰ろうぜ。』 あたしたちの帰る道は途中まで一緒。 電車に乗って同じとこで降りて少し道が違うだけ。 電車がきた。 隣同士無言のまま。 私うとうとして先輩の方へコトン… 先輩はびっくりしたのか、 哲也『!!なんだよお前、っざけんなよ。』 といいながらあたしをとっぱらった。とっぱらったので目が覚めて謝ろうと思って先輩の方を向いたら… どうしたんだろう…? 顔が赤い… 雅『せ、先輩…どうしたんですか?』 哲也『んだよ…なんでもねぇし。つうかこっち見んなよ。』 雅『あっ…はい。』 そうしてると駅に着いた。 雅『また明日。』 哲也『じゃあ、明日な。』 そういって一日が終わった。 先輩に寄りかかった… 思い返すだけで ドキドキするよ…。 先輩は大丈夫かなぁ…?
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