-No.01-

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   [用法用量を正しくお使い下さい]      真っ暗闇がやってくるよ    天井から 後ろの壁から  部屋の隅っこから  わたしを真っ黒に染めようと  下品な笑い声をあげて    げらげらげらげら    わたしは目を閉じる。  閉じた世界も真っ暗闇だったけど  きっともうすぐ  ゆめ の 世界へ        ねぇ、どうして?  真っ暗闇の下品な笑い声が  まだわたしの耳に届くのは。    ゆめがやってこないの、ねぇ    こわいよ、恐いの、だれか      ぱくぱく、ごくごく ごっくん    ああ、ようやく  ゆめの世界へ逝けるね    
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