Chapter:1

6/6
前へ
/86ページ
次へ
「研修は来年の春からなんだから!今はまだ秋。半年近くはお母さんと一緒だよ。安心して」 お母さんを励ます。なんだか私とお母さんの立場が逆のような気もする。 「そうね。今日は愛流のために腕を振るって美味しい料理を作ってあげるから!合格祝いよ!」 「うん!」 そこから半年間は嵐のように過ぎていった。毎日のように『魔法研修生』に選ばれたことを誰かにちやほやされ、どこから情報を聞きつけたのかテレビ局の人もやってきた。ある程度予想は出来ていたが、その速さは私の予想をはるかに超えていた。情報化社会というのは侮れないということを改めて理解した。
/86ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加