Chapter:1

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「う、うそ……」 私の手は、今日私の家に着いた封筒の中の1枚のせいでプルプルと震えていた。これからの人生、どうやって紙切れ1枚で手が震えることがあるだろうか?いや、絶対にない! 私の手を震えさせる原因は、今私が持っている紙の内容に理由があった。 『天見愛流様  貴方は当局の厳正な選考により  当局が募集した『魔法研修生』  に合格したことを通知します  つきましては、来年春より研修を行いますので  別紙参照の上、用意をよろしくお願いします    日本魔法科学総合研究所』 「う、受かった……。受かっちゃった……。」 私にとってはまったく予想外の通知だった。確かにこの募集には応募したけど!でも、どっかでニュースに私の姿が映るのかな~、とかそんな感じでしか受けてなかった。 それがまさか合格!? なんで!?地球の自転の向きが変わらない限りそんなことありえないのに! 「おか~さ~ん!!」 私はその紙を持って急いで1階のお母さんのところへ駆け出していった。
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