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―― pipipipi
学校の帰り道、俺の携帯の着信音が静かに鳴り響いた。
俺は制服のポケットから携帯を取り出し、二つ折り携帯を勢いよく開いた。
すると知らない番号から電話が来ていた。
気持ちが悪かったが電話に応答してみた。
「もしもし?」
『明日午後4時に桜丘駅にて待つ。1分でも遅れれば…お前は死ぬ。私の存在を調べれば殺す』
知らない女の声。
そんな女からいきなり命令をされ、俺は一気に不機嫌になった。
「あんた誰?」
『言ったであろう? 私の存在を調べれば…殺すと』
女の言葉の直後、電話は切れた。
女との電話が切れ、いつもの通学路を歩いていると、目の前に黒くて長い髪をした女性が現れた。
近所じゃ見たことが無い美人だった。
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