23人が本棚に入れています
本棚に追加
「いいじゃないですの、あなたはどうせ暇なのでしょう?」
「そりゃそうだが、サッカー部も今日は活動が無いし」
「では決まりです。私はこれから生徒会副会長としての業務がありますので、登校しなければならないのですわ」
いつもどおりの自由奔放な姉貴だ。
「少なくとも説明はしろよ、一体だれからの頼みでどんな所へ行って、何を運べばいい?」
「仕方ないですね、説明しましょう」
人に頼むのに仕方ないもへったくれもあるかよ。
「まず、それはお母様からの依頼です、そして行くのは研究所、運ぶ物は……まあ行けば分かりますわ」
「はあ」
「それと、あなたには同行人を用意しましたの」
「は?」
姉貴が目線を俺から逸らし、別のソファーに座る彼女に向けた。
最初のコメントを投稿しよう!