それぞれの朝 (綾)

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かしょかしょかしょ…… 綾「はひ、ひっほへは、ほはっはほひ」 紗那「歯磨きしながら喋らない!」 どこか呆れながら、しかし、ほっとけなさそうな顔で、笑いながら注意した。 綾「むー……」 オレは、そんな顔を横目で見ながら、一生懸命、紗那を襲いそうになる自分の理性と戦っていた。 くそっ…!誰もいないのにぃ…!!可愛いんだよ! ガラガラガラ…ぺッ…! うえ、っぷ……! 綾「先、行っとけば、良かったのに」 紗那「心配したの」 ゾクッ…! 綾「ぁ、あー…すまん」 紗那「ほら、準備出来たなら早く行くよ」 綾「ぁ、ちょい、待て!!」 バタンッ!と紗那は玄関から立ち去った。 まだ、顔も洗ってねぇっての… にしても…あの、「心配したの」って言われたとき、顔は無表情だったけどヤバかったなぁ…ゾクッてしたもん…もう…あれだな、うん、あれ。 とか思いつつ、紗那が外で待ってるので、急いで顔を洗い、制服に着替えた。 .
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