男同士

17/19
前へ
/165ページ
次へ
この俺にそんな女は現れない。 何を寝ぼけたことを言ってんだ。 たった一人の女性のとか、キザなことを平気で言いやがってよ。だけど、何故かこいつにはキザな台詞が似合うから余計にムカつく。 昔からそうだ。 ホントにこいつは何をしても似合っちまうから、俺はそこだけ感心する。 司「まったくよ。 お前は何やってもかっこいいんだからな。 お前こそ、もう葵ちゃんを泣かしたりしてないだろうな?」 寛史「当たり前だろ。」 司「去年みたいなことは真っ平だぞ。 お前には言ってないが、ってか口止めされてたから言わなかったけど、お前が部下の女の子に告白されたってこと知ってる。」 こいつの去年は元カノの友里に、部下の女に葵ちゃんを泣かせてばかりだったからな。
/165ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1107人が本棚に入れています
本棚に追加