男同士

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寛史は偉そうにソファーにドンと座ってやがった。 司「寛史さん、お邪魔しますよ。」 自分で言っていてヘドが出そうだ。 この俺が奴をさん付けで呼ぶなんぞ普通はありえない。 寛史「お前、熱でもあるのか?」 司「一応、俺はお客様だからご丁寧に挨拶したんだろが!」 寛史「さようですか。 なら、よくぞいらっしゃいました、司・さ・ん」 司「アホッ!」 葵「うふふッ。」 こんなやり取りでいつも笑うのが葵ちゃんだ。 面白くてしょうがないらしい。 司「忘れるところだった。 これ、お土産。」 ここに来る前にわざわざデパートに寄って子供達にオモチャと葵ちゃんにはケーキを買ってきた。 子供の好みなんか知らないから店員に聞いて買ってきた。
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