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タクシーがrainに着く頃には、愛法は目を瞑って動かなくなっていた。
俺は、お代を払うと…
愛法を抱えて店内に急いだ。
店に着けば…きっと、助かる…。
そう、信じて…。
俺は、closeの看板が掛かっている扉を問答無用で開けると…
店の中に入った。
「…お客さん…、今日はお休み…」
ドアを開けると、店の中には、オーナーらしき人が一人…
モップで床を磨いていた。
その人は此方に気付いて手を止める…
「此方に来れば治してくれるって…愛法に聞いて…愛法を助けて下さい。…愛法…俺かばって…銃に…」
俺は、掴みかかる勢いで、その人に詰め寄った。その人は、たじろいで、三歩下がると…視線を愛法に落とした。
「…!?これは、ひどいね…」
「…愛法…治りますよね?
絶対…治りますよねっ!!!!!」
「…大丈夫だよ。少し大変だけど、致命的な損傷は無いみたいだから…
ただ、部品の発注をする必要があるから、少し時間は、かかるけどね…。」
「…良かった。」
安心したら力が抜けて、俺はへたへたと床に座り込んだ。
「君の名前は?」
「羽柴…通です。」
「そうか…ありがとう、通君。愛法は絶対に治す。だから、安心して任せて下さい。」
…愛法を治すには、最低で2・3週間必要だと言う事だった。
あれから、どうやって家に帰ったのか覚えていない。
ただ、元気になった姿を見るまでは、心配で…
昨日は、あまり寝付けなかった。
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