謎の不思議っ子。

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        「いや~ゴメンゴメンー。お兄ちゃんケガしなかった?」     木から降りてきたのは ボブカットの中学生位の女の子で   真白いうさ耳の付いたフード付きのケープを羽織って 下に白いヒラヒラのレースの付いた、ミニスカートのワンピースを着ている。   世に言う…ロリータファッション? なのだろか?      「…コレ君の?」       俺は、最早、布の切れ端と化した 熊のぬいぐるみをつまみ上げると その子に見せるように差し出した。   『そのスカートで木に登ったの?』とか、『どうして木に登ったのか?』とか、 『何故熊が爆発するんだ?』とか、『その格好は君の趣味?』とか…色々気になったが…とりあえず聞く事を一つに絞る事にした。    辺りは、まだ、だいぶ焦げ臭い。       「うん。ボクの…ちなみに布と綿の残骸になる前には『ミニ汰』って、ちゃんとした名前があったよ。」    
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