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ぐるりと室内を見渡して、真っ先に目に入ったのは
「おい、ちょうどライオンの剥製があるけど持って帰るか?」
「そんなでかい物、バイクでどうやって運べと言うんだ」
「バイクで来たのか。その格好で」
「ほら、早く早く」
しかし、まあ。
普段クールな彼がこうやってお遊びを仕掛けて来てくれたんだ。
ここはしっかりと彼の満足するような宝を贈ってやるべきだろう。
「ああ、そう言えば」
ぽん。と手を打ち 帰ってすぐに脱ぎ捨てたジーンズのポケットを漁る。
「?」
「ほら、これなら文句もないだろ」
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