シャドームーン

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(愚かな…。お前もまたブラックサンと同じく下等な人間の心を失っていないとは…。) 威厳に満ちた声は信彦の心の叫びを感じとると、哀れむようにつぶやいた。 (ブラックサン?教えてくれ!ブラックサンとは光太郎の事なのか?) 信彦は声…、すなわち創世王に向かって懸命に問いかける。 (いいだろう。全てを教えてやろう。お前たちの運命をな。) 創世王は慈愛に満ちた声色に変わると、まるで父親が息子に語るかのように話を始める。 (19年前の日食の日。同日同時刻にお前たちは生まれた。その時からお前たちの運命は次期創世王候補として決定されていたのだ。) (創世王…候補?) (そうだ。ゴルゴムの長にして、全生物の頂点に立つ者。それこそが創世王なのだ。創世王は五万年毎に入れ替わる事が宿命づけられている。そして今年が私が創世王についてちょうど五万年目に当たるのだ。私の後継者として2人の若者が選ばれた。それが南光太郎。そして秋月信彦。お前なのだ。) (バカな…。なぜ俺たちが…。) (運命なのだよ、シャドームーン。ブラックサンは愚かにも仮面ライダーブラックと名乗り我がゴルゴムに反旗を翻した。シャドームーン、お前は仮面ライダーを倒し、その体内からキングストーンを奪わねばならない。)
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