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最初の予感は当たった。
関わらなければ良かったのかな?
何故か、その日以降ご飯を食べる時や休み時間、先輩も一緒で三人でいることが増えた。
うんざりしていた頃、事件は起きた。
いつものようにご飯を屋上で食べていた時、愛ちゃんがトイレに行き先輩と二人になった。
そんな時に限っていつもは賑わっている屋上にも雲行きが怪しいせいか人もいなくて文字通り二人きり・・・。
気まずい雰囲気で、私もトイレへ行こうと席を立つと先輩が本性を現した。
「ナナちゃん・・・チュウしよう?」
いきなり迫ってきたから驚いた。とっさに身を引いたものの後ろには壁・・・。
ヤバい・・・。
ピンチ・・・。
両腕を壁に押し付けられ・・・。
キモい・・・。
とっさに顔を交わした所に愛ちゃん登場!!
「何・・・して・・・るの?」
完全に固まってる私と愛ちゃん。
始めに動いたのは先輩。
「ナナちゃんがいきなり迫って来て・・・。」
え・・・?
私が???
どんな解釈したらそうなる訳?
もちろん愛ちゃんは信じてくれるよね?
愛ちゃんと目が合った私はそのまま動けなくなった。
「ひどい・・・。私・・・ナナのこと信じてたのに・・・。」
私は言い訳するのが馬鹿らしくなった。
そのままクラスで一匹狼になりましたとさ。
ただ、こんな私にも一人だけ心を許せる奴がいた。
幼馴染みで腐れ縁でおせっかいな春日桜太(カスガオウタ)同じ年。
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