ルキーノ×ジャン

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背後でバタンッと扉が閉まる。 午後の日差しが差し込む室内は明るかった。 久しぶりに入ったルキーノの自室は相変わらず整頓してあり。 ルキーノの匂いがする。 しばらくボンヤリしているとルキーノがコートを脱ぎ捨てる音がした。 クローゼットにしまわないなんて珍しい。 そういや、さっき話があるとか言ってたな。 仕事でなんかあったのか? 俺がソファまで歩いてる内に首元まで緩めたルキーノがこっちを向いた。 「ジャン」 名前を呼ばれてギクリとする。 えっ?と言う間に、もう食らい付かれていた。  
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