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意識が飛ぶ寸前。
ようやく俺は解放された。
ぐったりした体は力が入らず肩で息をする。
そんな俺を平然と支えている巨体が憎らしい。
確かに会いたいと思ってたよ?
だけど、しょっぱなからコレはどうよ!?
も、ほんと信じらんねー…
なんなの、こいつ。
唯一、動かせる目だけをルキーノに向けると不遜な表情で顎を逸らす。
くそったれー!
早く離せー!!
思っても指先ひとつ動かせない。
そんな俺を軽々抱えるとルキーノはベッドに放り投げた。
上等なスプリングが俺の体重を受けて撓む。
「ふっぅー…」
口から息が漏れた。
ギシッと別の重みでベッドがまた軋む。
もう何か諦めの心境なんですけど…
「…なんか…怒ってんの?」
一言聞いてみるけど返事は無い。
のしかかってきたルキーノが自分で選んでくれた俺の服を脱がせていく。
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