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そんなわけで。
今日はこの書類をイヴァンに届ければお仕舞い!
俺は意気揚々と鼻歌混じりでイヴァンの部屋の前まで行く。
見張りが立ってるから部屋に居るのは分かっている。
見張りに軽く手を上げ扉を叩く。
「イヴァーン!俺だ入るぞー」
返事は無い。
「はーぁい。マシュー伯父さん私だけど入れてくれる?」
思いっきりバカにしたように声をくねらして言ってやった。
とたん中から地を這うような罵声が。
「うっせー!しね!!」
遠慮無く中に入った。
「なんだ今頃昼飯かー?」
部屋の中程にいたイヴァンはソファに座ってホットドッグに噛り付いていた。
時計を見ると3時過ぎ。
「うっせーな。今日は店周りで忙しかったんだよ」
あー。
色んな店で、そこの女たちに合わせて演じ分けていたイヴァンを思い出す。
「おつかれ」
「お。おう」
俺が珍しく労いの言葉を言ったからかイヴァンが一瞬、目を丸くする。
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