第3章

3/4
前へ
/47ページ
次へ
『なんもないよ』 … 怪しい。 悠斗はいつもそうだ。 何かあるときはなんもないと言う。 『あんまり溜め込んじゃだめだよ?』 ~♪ 『別に。俺が我慢すればいいことだし』 ツキン… 今日の悠斗… 冷たいよ…? 傷付く… 『溜め込んだらいつか爆発しちゃうよ!?』 やっぱり放っておけない!! 助けたい…悠斗を助けられるのは私しかいないんだから… ~♪ 『ありがとう紗智…そんなに俺のこと心配してくれる人なんていないし』 あ…嬉しい… 『でもそんなに俺のこと心配すると紗智が傷付くよ?』 … 傷付いても構わない。 どうしよう… 止まらない… 何かが沸き上がりこぼれていく。 『あたしは大丈夫…側にいるよ』
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加