第2章

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本当は、私もメアドが知りたかった。 でも…こんなこと言われたら…聞けないよ。 そんなことを考えながら、もうすぐ別れてしまうとこまできた。 「ねぇ」 「うん?どうした?」 勇気を出して話しかけた私を、悠斗は屈託のない笑顔で見た。 怖かった。メアドを聞くのが。 「あのさ…よかったら、メアド教えてくれない?」 あぁ…言ってしまった。 怖い。どんな顔をするんだろう。 私は恐る恐る顔を見上げた。 しかし、悠斗の表情はとても柔らかく、優しいものだった。 「いいぜ。どんどんメールくれよなっ」 悠斗は上機嫌で私のケ-タイにアドレスを送ってくれた。 内心、ほっとした。そして、妙に嬉しくなった。 こんなちっぽけなことだけど、嬉しさはとても大きい… こんなこと…前にも経験したことがあるよ。 「じゃあな!!また一緒に帰ろうぜ!!」 悠斗はまた満面の笑みで私に手を降りながら、帰っていった。 私は悠斗の後ろ姿を見ながら、胸に手を当てた。 そうだよ… 私… 悠斗に…         恋         した。
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