17歳・後半

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ターゲットに選んだのは港の近くにある公園に寝泊まりしている浮浪者だった。 相手なんか本当は誰でも良かったんだ。でもその浮浪者を殺す理由が出来たから。 僕はさ迷いながら歩き疲れてその公園のベンチに横になっていた。浮浪者がゴミ箱をあさる音で目を開け座った。ベンチの回りは街灯がやけに明るい。浮浪者が僕に気付き側に来た。顔を見るなり『うわっ!』と2、3歩後退りよろけたんだ。僕に気付いてたはずなのに。
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