17歳・後半

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今まで何かに脅えている自分はどこにも居ない。いつもの僕だった。人を殺す瞬間は生きているんだと実感できる。 2時間位経ったと思う。僕もさすがに疲れてしまった。浮浪者を見ると顔面血だらけでまだ生きているが言葉は出せないし目も腫れあがり開けられないようだ。木を植えてある所から少し大きな重い石を直接触らないようにゴミ箱から新聞を取り出し巻いて抱えて持って来た。そして浮浪者の横たわる頭元へ立った。
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