父への疑惑~殺意

7/25
前へ
/148ページ
次へ
僕は昼休みに早退した。慶太郎君が心配している。ずっと変わらないのは家族じゃなくて慶太郎君だけだな…僕は嬉しかった。 父さんの会社へ来るのはこれで二回目だ。小さいころおばあちゃんと来ている。理由は忘れたけど…。受付の前に来て僕は父さんの名前を言いかけてやめたんだ。目の前に座っている受付嬢のネームを見つけたから。〃藤本かおり〃こいつか…。『すいません、トイレ貸して下さい』僕は言った。
/148ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1494人が本棚に入れています
本棚に追加