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(馬鹿な……最初から裏の裏をかく予定だったとでもいうのか!?)
とっさにゼロは振り返り姿を確認しようとするが誰もいなく、更にもこべえやばささまでもが凶弾の餌食となる。
「……!!」
(蝙蝠が撃たれた!?)
次から次へと予想していた出来事を外すも短時間でゼロは考える。
(声のした方向に銃弾の位置なら)
位置を計算したゼロは素早く上に顔を上げる。
そこに犯人はいた。
黒に近い紫の長い髪は途中で束ね、細身な体を強調させる高貴な黒い服装、黄色い縁に黒いシルクのポンチョを身に着けていた。
腰には踝〔くるぶし〕まで伸びる腰布を身に着けた男は、片手に銃剣を持ちながらが空中に浮いていた。
ただ銃剣といっても刃は日本刀のように細長く、銃身の下に二本取り付けられていた。
「……ルクサイ……!」
ゼロは目の前にいきなり現れたの標的に恨みの掛かった声で吐いた。
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