はじまり

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「・・・・・・以上の通りで我々の軍勢はほぼ壊滅状態でして・・・」 「え~い!!そんなことはわかっておる!問題はここからどう戦況を打破するかじゃ!」 必死ながらも悲痛に満ちた声が宮殿にひびく 「申し訳ありません。それについても現在の所打てる限りの手は打っているのですが・・・」 「ぬぅ・・・」 静まり返る宮殿 誰もが絶望的な旗色に苦悩し、泣き出す者、ガタガタとひたすら震える者もいた 喋り出す者はいない すると学者が立ち上がり、 「国王陛下、我々にはもう手がないわけではありません」 「何!?」 「――――すればよいのです」
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