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――というわけで俺は城にいるわけだ。
と言っても城内に異世界人を入れるわけには行かないらしく、城外にある広場のような所にいるわけだが。
もしかしたらここに慎司や光がいるかもしれないが、人が多すぎて見つからなかった。
しばらくすると城のバルコニーからモジャモジャ頭の女性が現れた。
「え~、この度は危険を顧みず招集に応じてご集まり頂きありがとうございますザマス。
アタクシはベル王国国王専門顧問のポンチョと申します。
いきなりザンスが、この世界の大まかな説明とこれからについて説明させてもらうザマス。
まず、この世界は陸続きの一大陸ザマス。
二大勢力のうち、魔族側は魔王と呼ばれる長を頂点とする一国で成り立たっているのに対し、人間側は大まかに三国に別れているザマス。
その三国は
三国の中で一番領土が広く、国王と貴族諸侯の政治で成り立つ騎士の国ベル王国
領土こそはベル王国に劣るも、魔法使いの軍隊『魔導隊』があるため軍事力は引けを取らないマルシオン帝国
そして、小国の集まりで傭兵や商人稼業の風潮の強いアラゴン連邦ザマス。」
(随分しっかりした世界観だな…)
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