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そして、いよいよ出発の時間になった。
あらかじめカノンと合流する予定だったので、集合場所に行くと、そこには既にカノンが紫色の髪に白い帽子を被った少年を連れて待っていた。
「遅いぞ。15分前行動を徹底しろ。これだから一般人は…」
少年が悪態をつく。
俺はその感じの悪さにむっとするも、
「悪い!次からは気をつけるよ。」
穏便に済ませる。
しかし、少年の糾弾は治まらない。
「カノン!本当に僕はこんな奴を護らないといけないのか!?」
「そうよ、バロン。」
カノンが落ち着いて答える
「ちっ…」
バロンは舌打ちして俺を睨みつけた。
さすがの俺も堪忍袋の緒が切れた。
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