初めての戦い

4/16
前へ
/68ページ
次へ
「確かに遅れたのは悪かったけどそこまで言うことないじゃんかよ!?」 俺が自重気味にも反抗するも、バロンは半ばあきれながら、 「これから行くのはピクニックじゃないんだ… お前が足を引っ張るとこっちにも迷惑がかかる…」 「なんだとぉ!!」 俺の怒りは頂点に達し、バロンに近づくと、服を掴んだ 場は一触即発の状況になる すると、 「やめなさい!!」 カノンが仲裁に入った 「これから協力しあうんだからケンカしてる場合じゃないでしょ!?」 それを聞くと、バロンはフンと鼻であしらい、近くの木にもたれかかり、押し黙ってしまった お互いが離れることで事態はひとまず治まるも、気まずさだけが残る 「彼…中々気難しいの。 人見知りが激しいというか…でも三人でやっていく以上仲良く…ね?」 カノンが間を取り持とうと俺に囁くも、俺はバロンのことが気に入らないでいた
/68ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加