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伝えるよ、望月
俺の気持ちを―――
全てを話したとき
お前はどんな顔をするのか、実は不安で仕方ないんだ。
だけど、後悔だけはしたくない。
「…どこにいるんだよ」
息があがる。
こんなに必死に走ったのは、何時ぶりなんだろうか??
捜しても捜しても望月の姿はどこにもない。
最後に行き着いたのは…
数学の教官室
俺達の距離が縮まった所だった。
「―――いた…」
ドアを開けると、そこには望月が立っていた。
肩が震えてる
もしかして、泣いてるのか??
「先生、ど…ヒクッうし、て避けるの??」
嗚咽を零しながらか細い声で言った。
「ごめん」
辛い想いさせたよな。
「なんで謝るの??」
「あのときの…こと悪かったって思ってる」
お前の気持ちも考えずに勝手にしてしまった。
抑えられなかったんだよ。
「何、それ…謝らないでよ。
謝るなら、避けるなら最初からこんなことしないでよ!!
…―ねぇ、先生…あたしって先生のなに??ただの生徒??それともからかいがいのある奴??」
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