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プリント整理を望月としていたら、気付くと空は暗くなっていて、俺は望月を昇降口まで送っていくことにした。
昇降口まで来ると少し寒くて思わず身震いをしてしまった。
望月はマフラーとか持ってきただろうか??
それにこの暗さ、大丈夫なわけないよな。
てか俺が心配すぎて、ぜってー帰したくないんだけど。
とはいっても、帰したくないなんて無理な話
だったら、俺が家まで送ってくしかない。
「なぁ、もしよかったら「…――望月??」」
「あ、向井くん」
――誰だ??向井って
俺の言葉を遮るようにして話し掛けてきた奴は??
近付いてくる奴の顔を見ると望月と同じクラスの向井だった。
「今から帰るのか??…ったく、先生も望月のこと扱(コ)き使い過ぎですよ」
望月に対して優しい笑顔を向けている向井に苛立っているのか、俺はそれを隠すように苦笑い。
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