1048人が本棚に入れています
本棚に追加
/89ページ
「向井くんも今、帰りなの??」
「ん?あぁ、顧問に呼び出されてさ帰りが遅くなったんだ」
この場面、どう見ても恋人同士にしか見えないのは俺だけか…??
嘘であってほしいと思った。
でも良く授業をしに望月達のクラスに行くと時々2人が喋っているのを見掛ける。
他の男子生徒とは違う、特別な何かを感じたんだ。
もし、この感があってたら…俺、へこむかもしれない。
つか、立ち直れねーかも
って俺が望月のこと好きみてーじゃん。
はぁ…と1回溜め息をついて口を開いた。
「ほら、向井も早く帰って体休めねーと、田崎先生にチクるぞ」
「うわっ!!それは困る!!…望月も帰るだろ??一緒に帰ろうぜ」
――はっ??
だからって何で、そういう事になるんだよ。
望月は俺が送ってく…つもりなんだから、邪魔すんなよ。
いや、俺が邪魔なのか??
こいつらが恋人同士だったら、明らかに俺が邪魔だよな。
「…え??」
.
最初のコメントを投稿しよう!