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はぁ…
溜め息をついて職員室の時計を確認すると23時をまわっていた。
テスト問題を作っていると、こんなことはしょっちゅうだが
時間も忘れて打ち込んだのは初めてだ。
もう職員室には誰1人としていなかった。
ガラガラ――
「…あれ??水谷先生、まだ残ってらっしゃったんですか??」
その声と共に振り返ると田崎先生が立っていた。
「えぇ、田崎先生は研究室で作っていたんですか??」
「研究室が一番落ち着くものですから…コーヒーいかがです??」
「それじゃあ、いただきます」
田崎先生に淹れてもらったコーヒーを飲みながら一息つく。
気が少しでも緩むと、つい望月が頭をよぎる。
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