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先生に会って勉強を教えてもらいたい。
「はっはーん。もしかして真由、水谷先生に数学教えてもらう気??」
「う、うっさいなぁ…」
「良くもまぁ、あんなことしようとするよね。この前の中間だって聞きに行こうとしたら2時間待ちだったじゃん」
生徒に人気な水谷先生はテストが近くなると余計に人気が出る。
問題を教えてもらう為に、いつも長蛇の列が出来て遊園地のアトラクション並に待たされる。
それでも教えてほしいもん。
たった5分くらいしか時間はないけど、それでもいいもん。
「絶対に行くもん…」
「頑固ですね、真由ちゃんは」
笑いながらからかう杏里を睨み付けたのは言うまでもない。
「じゃあ、行ってくるね」
「はいはーい。あたしは教室にいるから」
待ちに待った放課後
早く行かないと混むので杏里に言って教室を出ようとした。
「どこ行くの??」
向井くんが現れなければ…
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