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抑えられなかった。
望月が向井に抱き締められたのを見た瞬間に理性が完全に崩壊した。
望月の全部を俺のモノにしたいと思った。
独占欲剥き出しのキス
初めて望月に触れて、こんなに気持ち良いキスは今までにないほどで
ずっとこのまま、こうしていたいと頭を麻痺させた。
だけど…
「せ、んせ…ぇ」
望月の甘い言葉が現実へと引き戻した。
「…今のは忘れてくれ」
俺は一言、そう言って空き教室から出た。
あのまましていたら…
俺は望月を押し倒していたかもしれない。
学校という場を忘れて
先生という立場を忘れて
誰かに見られでもしたら、好きだと伝える以前に駄目になってしまう。
それに、もしかしたら嫌われたかもしれない。
先生である俺が生徒に手を出した
軽蔑された可能性が高い。
避けられる。
考えただけでも眉間に皺が寄る。
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