鬼の上司

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(・・・まだ何か隠してやがるな) 本脳的にそう悟った。 じりじりと距離を詰めていく。 「そのお嬢ちゃんは返してもらうぜ」 「・・・やってみろ」 俺はこぶしに力を込め思いっきり振り下ろす! が、何もおきない。 「何を遊んでいる?」 こぶしは新たなる参戦者に剣で受け止められていた。 ・・・まだ子供だ。 (ただの剣じゃない!?おそらく妖刀の類だろう) 驚きながらも冷静を保っていた。 (これはマズイかな?) 自分で言うのもなんだが、俺の妖気は異常だ。 その中で動けるものは限られているし、普通の妖剣なら折っている。 現に舞雪は・・・動いてる? やっぱり彼女も普通じゃないから事件に巻き込まれたのだろうと確信した。 「櫛名田姫はもらうよ」 「・・・真百合様、何故ここにいらっしゃるのですか?」 オッサンがビビってる? 「どっかの意地汚いグールが櫛名田姫を食わないか心配になってね」 「・・・」 「それとリアルルが動いたって情報も入ってきてたんだ。君には手が負えないだろう?」 「そんな事はありません!」 内輪揉めか?
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