鬼の上司

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その時、舞雪は新木場のマリーナにで車を降ろされていた。 「なんなのよ!訳わかんない!」 そうだろう。友達と渋谷でカラオケに行ってたらやくざが大挙して押し入ってきたのだ。 そしてなぜか自分だけがさらわれた。 「早く家に帰してよ!」 1人の男が舞雪に近づく。あの男だ。 パンッ! 舞雪の顔を張った。 「お前の意思など関係ない。お前の力を抜き取る。そうすれば帰してやる。その時生きてるかどうかはわからんがな。」 男がうっすらと笑う。逆に舞雪の表情は凍りつく。 「力って何?」 気丈にも舞雪は男に言葉を発した。 「・・・。」 男は何も言わない。スッと右腕を上に挙げ、一気に振り下ろす。 「ぎゃぁ~~~!!!」 舞雪をさらってきたやくざ、竜に因縁をつけたあの下っ端の男だ。男の胴体が真っ二つに切り裂かれた! 一瞬だった。 唖然として誰も言葉を発せ無くなった。 が、次の瞬間!
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