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もう1つ彼女に言いたいことがあった。
「あのな…
辛いときは泣いてくれよ。
俺の前だけでいい。
これ以上我慢しないでくれよ。」
彼女は俺の前でさえ
本当の気持ちを曝け出すことが
出来ていなかった。
この雪のように
泣きたい心を綺麗な姿に変えて…
彼女は腕の中で動かなかった。
そして
暖かい一筋の涙が
彼女の頬を伝った…
Fin.
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