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「いきなりカッポンで切りかかってくるなんてひどいじゃないか兄さん。」
カッポンをユキアネサで受け止めながらジンが言う。
「ジンてめぇ!何でお前がここに居やがる!ここは女子トイレだぞ!」
カッポンに力を込めながらラグニャが言う。
「何を言ってんだ兄さん。僕は兄さんがいるならどこえでも行くよ。兄さんをこの手で殺すためならね…。」
ジンが言う。
(ヤンデレ怖えーよ。こいつの人格形成に何があったの!?)
内心そう思うラグニャ。
「逃げてないで、もっと来てよ兄さん。」
ジンは確実にラグニャを追い詰めていく。
(くっ、まじでやばいぞこれ。)
そんな状況では、このままラグニャはヤンデレ弟に殺されてしまう。
そんななかラグニャに救いの手が…
ガチャ、扉が開く。
「蒼…蒼っ…蒼ぉお!」
舞い降りなかった。
「なんだ貴様は?」
ジンがアラクネに訊ねる。
「蒼ぉ…あ……あぉ。」
しかし、アラクネはジンを無視しラグニャへと迫っていく。
トイレの隅に追い詰められたラグニャ。
ジンだろうがアラクネだろうが、どっちにしろ捕まれば彼の命はない。
そんな中、ラグニャに救いの手が…
「なにごとでござるかラグニャ殿!?お、お前は!?」
舞い降りたのか?
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