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(くっ、腹さえ減ってなければジンくらい倒せるのに…。)
そう思うラグニャ。
しかし、彼の手持ちには何も食べるものはない。
「何を考えているんだい兄さん。」
ジンがじりじりと寄ってくる。
「おい猫!何か食いもん持ってねえか!?」
ラグニャがアラクネと戦ってるタオカカに向かって叫んだ。
「んニャ?今、タオはうねうねと戦ってて忙しいニャス。用事なら後にしてニャス。」
「いいから何かねえのか?」
ラグニャとタオカカが話してる間にも、ジンはわざとゆっくりと近づいてくる。
「それならタオは肉まんを持ってるニャス。」
タオカカがどこからか肉まんを取り出した。
「いいぞ、それよこせ。」
ラグニャが言う。
「嫌ニャス。この肉まんは乳の人がくれた肉まんニャス。上げられないニャス。」
タオカカが即答して拒否した。
「お願いだから、乳の人の肉まんくれよ。」
ラグニャが頼む。
「だから嫌ニャス。乳の人の肉まんはタオのニャス。」
即答するタオカカ。
「お願いですから、乳の人の肉まんを下さいタオカカさん。」
完全に下手に出るラグニャ。
「な…のはな…を……てい…んだ。」
アラクネが少し戸惑う。
「こうしよう。今度、マタタビ上げるからその乳の人のの肉まんくれよ。」
ラグニャが提案する。
「んー、それじゃ嫌ニャス。」
それでもタオカカは乳の人の肉まんを上げようとしない。
「じゃあ、今度そこのうねうねを一緒に倒してやる。そうすればお金が一杯貰えて、肉まんも買い放題だぞ。」
「んー、どうしようかニャス。」
ラグニャの言葉にタオカカが迷う。
「いやもう、肉まんじゃなくてLソンの高級肉まんだって買い放題だ。」
ラグニャがさらに続けた。
「んー、分かったニャス。」
そう言うとタオカカはラグニャに乳の人の肉まんを猫魔球で投げて渡した。
ラグニャがそれをキャッチする。
「それがどうしたんだい兄さん。そんなものあったって状況は変わらないよ?」
ラグニャはそう言うジンをを無視し、肉まんを飲み込んだ。
「よし、食ったら力がわいてきた。ジン、今から俺がすることはお前への愛だ。受け取ってくれ。」
ラグニャが言う。
「え?兄さんの愛だって!?受け取るに決まってるじゃないか。」
そう言ってジンは両手を広げガードを解いた。
「行くぞジン!」
「来て兄さん!」
ラグニャがジンに向かって走ってく。
「ブラットカイン!闇に喰われろぉ!」
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