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『私の名はテイガー。先ほど説明にあったようにココノエの手足として働いている。さっそく、新たな仕事が来たようだ。』
byテイガーの心の声
「テイガー、ちょっと頼まれ事をしてくれるか?てかしろ。」
研究に没頭してるココノエが後ろにいるテイガーに言った。
「なんだ?」
テイガーが訊ねる。
「ちょっとチ●ッパチャップス買ってきてくれ。」
ココノエが平然と言う。
「………。」
黙ってしまうテイガー。
「どうかしたのか?」
ココノエが訊ねる。
「いや、いつもしゃぶっている飴はチ●ッパチャップスじゃなくて、覚醒キャンデーなんだが…。」
テイガーが訂正する。
「いんだよ、チ●ッパチャップスで。逆に覚醒キャンデーなんて危ない飴にしか聞こえないだろ?」
ココノエが平然と言う。
「む、それもそうだが…。」
テイガーが渋々うなずく。
「分かったらすぐ行く。他に必要なものは紙に書いたからそれも買ってこい。」
ココノエはそう言うとテイガーに紙を渡した。
「では行ってくる。」
そう行ってテイガーが行こうとした瞬間にココノエが呼び止めた。
「そうだ、忘れてた。ついでに、こいつをある場所に届けてくれ。」
そう言ってココノエは、封筒を一つ取り出した。
「なんだこれは?」
テイガーが訊ねる。
「いいから、さっさと届けてこい。」
ココノエが半ば強引にテイガーを部屋から出した。
(やれやれ、人使いが荒いな。)
そう思いながらもテイガーは歩き出した。
こうして、初めてのお使い(改造後)は始まった。
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