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テイガーはチ●ッパチャップスが売り切れていないように祈ると、また歩き出した。
(そう言えば、出発する寸前にココノエに渡された封筒はどこに届ければいいのだろう?)
歩いている途中にテイガーがそう思う。
テイガーは届け先を確認するために封筒を取り出した。
封筒の表に書いてある宛先を読む。
「えっと…、アークシステムワークス?」
テイガーはあ然としながらも、もう一度宛先を読む。
そこには間違いなく、アークシステムワークスと書かれてる。
(こ、これは…。)
テイガーが封筒の中身を確認するかどうか迷う。
(変なことを考えているならば止めないといけない。)
そんな忠義の心をたぎらせながら、テイガーは中身を見ることを決意した。
そこには、こんなことが書いてあった。
『アークシステムワークス様へ
この度はお忙しい所申し訳ありません。
~中略~
以下のようなことから、私の出番を増やせていただけないかご検討お願いします。
勿論、ただとはいえ言いません。
出番を増やせていただけるのなら礼はタップリといたします。
この話しはまた後日電話にて話したいと思います。
ココノエ』
テイガーが読み終える。
(ワイロじゃないかー!どこまで、事象干渉する気なんだ!)
温厚なテイガーが珍しく突っ込む。
(この手紙は届けないでおこう…。)
テイガーの中でまた一つ固い決心が生まれた。
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