306人が本棚に入れています
本棚に追加
「あのー、ハローワークから来たんですけど…。」
ラグナは帽子にサングラス、マスクといった変装グッズを装着して下を見てる。
「君がそう?いやー、人手不足でさぁ。俺も本来は諜報部なんだけど、手が空いてるなら手伝ってくれって言われて。」
そうラグナが話しかけた緑髪でスーツ姿の男は言った。
「それで、俺の仕事は?」
ラグナがそう訊ねると、男はニコニコした顔で
「トイレ掃除。」
(よっしゃ、トイレ掃除ならいざって時は個室に隠れられるし、人にもあまり会わないでいいじゃねえか。)
そんなことを言ってる時に男が話しかける。
「今日は助かるよ二人も来てくれて。ついでに俺ハザマっていうんだ。よろしく。」
「へ?二人?」
ラグナは今まで気づかなかったが顔を下げたまま横を見れば誰か立ってる。
多分、こいつと一緒にトイレ掃除するのだろう。
「今日はよろし…」
ラグナが挨拶しようと横を向いたとき赤いマフラーが目に入った。
(こ、こいつは?!)
「拙者の名は『獅子神萬駆』今日は宜しくたのもう!」
最初のコメントを投稿しよう!