306人が本棚に入れています
本棚に追加
(何でこいつがいるんだよぉ!いくら何でも設定無視しすぎだろぉ!?英雄なのに三弱のハクメンくらい設定無視しすぎだろぉ!?)
ラグナが訳の分からないツッコミを入れる。
「こっちは萬駆君でこっちはラ、ラグ…何だっけな。よく聞き取れなかったんだよな。」
ハザマが両方の紹介をするが、幸運なことにラグナのフルーネームは聞き取れてないようだ。
「お主どっかで見たことあるなぁ?」
萬駆がラグナの顔を覗きこむ。
(ヤバいこのままではバレる。バレて戦いになったらかなりヤバい。さっきブラッドカインしたからHPねえよ。ただでさえ少ないのに何してんだよ。)
冷や汗が止まらないラグナ。
「で、お主名は?」
萬駆が訊ねる。
(なんとかして誤魔化さないと…。でもラグまで言われてるし…。)
考えるラグナ。
基本、不器用な彼が出した答えは…
「ラグニャです。」
「そうかラグニャでござったか。」
納得する萬駆。
「そうかラグニャだったのか。」
納得するハザマ。
(いいのかよおぉ!)
心の中でラグニャが叫んだ。
「じゃあ案内するから、萬駆君とラグニャ君ついて来て。」
これからラグニャの本当の戦いが始まる!
最初のコメントを投稿しよう!