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「結局お前の私利私欲のためじゃねぇか……」
「サトのけちっ!!どけちっ!!スーパーミラクルどけち~っ!!!自分がちょっとモテるからってそうやって親友を馬鹿にして、この牛乳魔神がっ!!」
カフェテリアで子供のように、大声でだだをこね出す自称親友芹也。うるさいのなんの、周りの視線が徐々に冷ややかに二人に注がれ始める。
健一は顔をしかめ芹也を引きずって出口へ向かう。
「あぁ、もうっ!分かった分かった!!何でお前はいつもそう……つーか、後半ただの悪口になってるからな、それ!とりあえず外でるぞ!外!!」
「場所はいつもの居酒屋ね。午後8時集合」
首根っこをつかまれたまま、芹也が調子よく今から数時間後に行われるであろう、合コンの詳細を伝える。
「誰が行くって言ったっ!?」
健一の怒鳴り声が、雪が舞う冬の空にこだました。大学の白いキャンパスに二人の足跡が追跡を残していく。
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