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健一はゆっくりと椅子から立ち上がると、パックをゴミ箱にポイッと投げ入れ雑誌を本立てに戻す。
その時だった。
「あ!いたいたっ!!サト、何してんだよぉ」
カフェテリアの扉が勢いよく開き、一人の青年が飛び込んできた。
そして、すがるように健一に飛びつく。
「うぉっ!……あっぶねぇな、いきなり何だよ芹也!」
健一は、本立てに両手をかけ、崩れた体制を立て直す。そして自分の体にがっつりとしがみつく、後ろの友人にジロリと視線を向けた。
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