‡初節句‡

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お祝いの宴も終わり、夕方モッチャンの家でみんなで寛いでいた。 「あんた達、帰るんだったら早めに行きなさいよ。 子連れなんだから、遅くなると心配だからさ~」 「そうだね♪」 そう言って、モッチャンと帰り支度を始めた。 其処へ急に父が、声を荒げた。 「子連れで帰るって、どこへ!!!」 「どこって… 横須賀…」 聞かれた私達が、面食らってしまった。 横須賀帰るって、前持って言ってあったのに… ガッシャーン!! いきなりテーブルをひっくり返したと思ったら、鬼のような形相で怒鳴り出した。 「ふざけんな!!! てめぇらが、連れてって何が出来んだ! オレは自分が育てた娘だから、良くわかんだ!!! 子育てなんか出来るはずねぇんだ!!! てめぇも、一緒に住んで、子供も見てねぇのに… 二人で連れ帰ったりしたら、殺しちまうわ!!!」 大きな音や声にびっくりして、泣き喚いているマァ君 私もモッチャンも唖然……!? 「どこ行こうが何しようが勝手だから、二人で行けや!!」 こんな理不尽な話しが、あるだろうか? 本来なら帯明きしたし、とっくに嫁ぎ先に帰ってるよね。 それをモッチャンがいつも家に居ないから、帰せないの何のって引き止めて… 挙げ句に、一晩や二晩空けるだけでこの騒ぎ 何で、親子で過ごせないの? 私達の子供なのに、全く権限がないっておかしいよ!
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