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子育て出来ないなんて、酷い言いぐさだよ。
毎日、メインで見てるのは勿論私だし、24時間世話になってる訳じゃない。
しかも横須賀へ帰ろうとすると、いつも理由付けて引き止めてたくせに…
マァ君を取り上げられると思ったら、理不尽なこの騒ぎだ。
モッチャンの家でこんな騒ぎするなんて、本当に恥ずかしいし情けないよ。
お義母さんが気を利かして
「お義父達が、将人は見ててくれるって言うから…
あんた達は、安心してもう帰りな。」
と言って、私達をドアの外に押し出した。
そして、
「今、逆らっても興奮してるから、火に油注ぐだけだから…
一先ず、今日は二人で帰りな。」
そう言われ、私達は腑に落ちないまんま、モッチャンの家を後にする事になってしまった。
二人で肩を落としながら歩く、駅までの道のり
夕暮れの駅のベンチで、二人肩を寄せ合って泣いた。
「何で…
何で自分達の子供なのに、一緒に過ごす事も出来ないんだろうね。」
「いくら親だからって、子供取り上げられるなんて、おかしいよね。」
私達は、呆然としたまんま暫く駅のベンチで泣き続けていた。
マァ君を心配する気持ちは分かるけど、父のエゴ以外の何ものでもないと思ってしまう。
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