‡初節句‡

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2日間モッチャンと過ごし、実家へと戻って行った私 「マァ君良かったなぁ♪ ほぉら、ママ帰って来た~♪」 ホッとした様子の母 きっと店番をしながら、家事育児とてんてこ舞いしていたんだろう。 父なんか、夜仕事を終えてから見るだけだから、家事をしながら… ましてや、店番をしながらの子育ての大変さなんか、ちっとも分かってない。 ただ自分のエゴで奪い取っても、こうやって煽りを受けて母にしわ寄せが来てるのに… 2日振りに、マァ君を抱き上げた。 愛しい愛しい我が子 しかし、そんな私の思いとは裏腹に… 暫く、私の顔をジィ~っと見てる。 「マァ君 ママだよ♪ 忘れちゃったの~」 我が子の顔を見ながら話しかけても、怪訝そうな顔をして顔を逸らしてしまう。 凄いショック!!! 「ちょっとお母ちゃん、抱っこしてみ」 「どれどれ、 マァ君はママ忘れちゃったの。」 なんて言いながら、抱っこすると安心した顔をしている。 「やっぱり、私の事忘れちゃったんだ。」 凄く悲しかった。 「大丈夫だよ。 まさか実の親なんだから、直ぐ思い出すよ(笑) なぁ… マァ君♪」 なんてマァ君に話しかけている。 余裕の母に、気ばかり焦る私 確かに幾らもしない内に、又いつものように戻ったけど… 子供って、本当に敏感だ。 コレで一週間も離れてたら、どうなってたんだろう…? とにかく初めての育児で、右も左もわからない私は、全てに戸惑う事だらけだった。 その晩、仕事を終えて帰って来た父は、全く悪びれる素振りもなかった。 それより、如何にも預かってやってたんだと言んばかりの態度だ。 本当に、他人の気持ちを察しないのにも程がある。
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