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仲人さん交えての話し合い当日
やはり、モッチャンは現れなかった。
キチンと離婚をしたいと言う私
けれど、首を縦に振る人は1人も居ない。
やはり、乳飲み子を抱えて今後の事を考えると、賛成出来ないと言う意見だ。
じゃ、モッチャンと音信不通のままどうするのか?
と言う話しになると、みんなからも適切な解答は、返って来なくなってしまう。
「困ったよなぁ…」
「全く…」
「どうしたら良いのかねぇ…」
こんな会話の中、痺れを切らした向こうの仲人さんが口火を切った。
「まぁ…
どこの家でも借金位あるしなぁ。
車買ったの家建てたのって…
ギャンブルで、借金作る人間も居るし…
2~300位の借金なら、どこだってあるんだしなぁ。」
慰めようとして発した一言が、裏目に出てしまった。
私の方の仲人さんで、母の姉が反論した。
「そりゃ、返せる当てのある借金でしょう。
ましてや家や車なんてのは、形のある借金だしねぇ。
今回みたいに、本人(私)が知らないとこで、それも結婚するまで知らなかった借金とは訳が違うでしょ!!」
向こうの仲人さんもしどろもどろ
「まぁ…
そりゃ、そうですけどねぇ。」
流れが悪くなると、その都度謝罪をするモッチャンのご両親
私達の事なのに、見ていて気の毒でならない。
当の本人が出て来ないばかりに、ご両親が矢面に立つしかない状況だ。
ご両親から見たら、私よりよっぽど悔しくて悲しかった事だろう。
信じていた我が子に、裏切られたショック!!
最後に、お義母さんの行ったセリフ
「あれほど約束しても、信一は来ないし…
後は、あんたに任せるしかないよ…
今の私達には…
辛くても別れないでって、引き止める事も出来ないもん。
せっかく子供も産まれてねぇ…
これからだってのに…
残念だけど…
あんたに、任せるしかないもん。」
「……………………」
辛いけど、私も無言で頷く事しか出来なかった。
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