‡給料差押え‡

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お義母さんも、何度も言ってたっけなぁ… 「信一は、そんな良い加減な子じゃなかった。」 「こんな事1度もなかったし、私達に内緒にするような事も、今までなかったよ。」 「おっちょこちょいなとこはあるけど、人間的には優しかったし、何より素直なお兄ちゃんだったから、私が一番驚いてるよ!」 本当に、自分が産んで育てて来た息子だもん。 私より信じてた分、ショックだし辛いし悲しいよね… 未だに信じられない… って言ってたけど… まさしく親心だよねぇ… この頃、正直私は『離婚』について深く考える事もなかった。 イヤなら別れればいいや。 ダメなら、ムリに一緒に居る事ないじゃん。 ましてや給料差押えになる男なんて、一緒に居る意味ないじゃん!! こんな事しか考えもなく、我慢して実家に居ればどうにかなる位にしか思ってもなかった。 子供の事より、どこまでも自分優先の自分勝手 更に、元々好きで一緒になった訳じゃない。 あなたが私と一緒になりたいって言ったから、なってやっただけ、と言うプライド サーチャンが私と一緒になりさえすれば、元々あなたなんか一緒になってなかったんだ、と言う気持ちが余計に、私に拍車をかけていた。 元々好きで一緒になった訳じゃない!! だから、あなたが私に尽くして当たり前 それが出来ないなら、お終いだよ! そんな高飛車な気持ちが、いつも心のどこかにあった。 私から、モッチャンと言う人間を知ろうともしてなかったし、ただ愛される事ばかり望んでたバカな女の結末だった。
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