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そしてその日の夜、何時ものように、布団の中で雑誌を見ていた。
何気なく広げたページには、手相占いの特集が出てる。
水商売の女は、占い好きだと言われるように、私も例外ではなかった。
最も以前、お客さんに言われた事があったんだけどね。
お水の女の子に手を見せてって言って、
｢ぁあ…
君は、ちょっと気が強いなぁ…
でも、情に脆くて困ってる人を見ると、ほっとけない一面があるなぁ…｣
｢こう言うと、十中八九
当たってる！
スゴ～いって言われんだよ(笑)
ただ俺は、若い女の子の手を握りたいだけなんだけどね(笑)｣
なんて、冗談交じりに言われた事があったけど…
要は、占いを当てにするなって事なんだけど、遂々何かあると信じちゃって…
この日も真剣に、自分の手相と本を照らし合わせていた。
すると、私の手相と類似してる手相があった。
この手相を持つあなたは、確実に離婚します。
それを見た私は、その占いに後押しをされたかのように、何故か絶対離婚しなきゃ行けないんだと思い込んでしまっていた。
極めて単純な動機だが、その時の私は何故かその占いを鵜呑みにしてしまっていた。
私はやっぱり、離婚しなきゃ駄目な運命だったんだ。
単純な私は、すっかり占いに洗脳されてしまっていた。
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